歯科医院はコンビニより多いのか

 一昨日歯医者に行った。

 我々世代は歯科医院とは言わないで、歯医者と言ってきたような気がする。
 大型ブリッジを新しいものに変えるのに約1ヶ月間を要した。
 歯科医の前では口をあけてされるがままの、まな板の上のコイの心境であり、完全にお手上げの状態でもある。良いも悪いも全てお医者さまにお任せである。

 歯科医で行われることは早く言えば簡単な手術である。今何が起こり何をされているのかあまり説明も詳しくないし、理解もしがたい。

 「はい口をあけてアーン」である。先生方にはその都度、患者が痛いかどうかは解るらしい。「ごめんね」と言う言葉が出て来るから、医師の行為と結果の関係は解ってやっておられるのだろう。患者は口をあけて手術が無事終わるのを静かに待つしかない。

 私の通う歯科医院は完全予約制で次から次と患者が切れることがない。高齢化社会のパラメータとでもいうか、老人が多いと患者が多いことになる。最近よく聞くことに歯科医院はコンビニストアーより数が多い。

 ネットで調べて見ると全国的に下記の順に
    1・神社、2・歯科医院、3・薬局、4・コンビニ
 という結果である。人口10万人足らずの私の住む町でも歯科医院は50件あるそうで、全国平均に近い数字らしい。歯科医院の競争は大変なものかも知れない。


 私が長く住んだスペインの話をすると、スペインは医療費は無料(10年前)であるが、歯科医院のみは有料で抜歯はお金を取らないと聞いたことがある。スペインの友人が3年前に歯科女医さんと結婚し8月に新婚旅行で日本にやって来た(我家にも来た)ことがある。1カ月も医院を休んで大丈夫かと聞くと、「皆バカンスでよそに行くので歯科医は必要ない」と聞いたことがある。

 生きてる限り食物を口から摂取するため舌や歯は絶対に必要で、その割に充分な手入れを怠ってきた者にはそれなりの苦役が待っている。特にタバコを長く吸ってきた自分には極端な問題が生じている。もし生まれ変わることが出来るのなら、サメのように何回でも歯が生え変わるような頑強なものが欲しい。