住まいは夏向きに

 今朝は気温が23度と少し肌寒いが、日中は30度程度になり大分しのぎ易くなった。あの35度を超える酷暑は昔の話と思いきや来週後半再び再来と聞く。
 体温を超える気温に対し人間はいかなる変化・進化を起こすことになるのか、平均体温が40度近くなり外気とのバランスを保つ事になるのだろうか?体温が上がる事は寿命も上がる事になり超高齢化社会と変化するのだろうか?

 かれこれ700年前に書かれた吉田兼好徒然草
 「家つくりの方針は夏向きを中心に考えるのが良い、冬はどんな場所でも、なんとか住む事ができる。だが、暑い夏場に配慮しない住宅には住めたものではない」

 と書かれている。さらに南には大きな窓を北には小さな窓を設けるのが良いと書かれていたと記憶するが、徒然草にはどこにも記載がない。思い違いだったのか?

 私の家は戸建て自由な間取りで上記の通りに家を建てた。
 両隣が既存の状態であったにも拘らず、風の通りを全く考えていない浅知恵に基づく家となった。風が一番入るのは東側のトイレで、ここは一日中閉めっぱなしで家内部に風を導入できない。
 徒然草に書かれた家の対象は庶民の家なのか、貴族達の家なのか。
 狭い国土の日本で多湿・高温は何百年経っても環境は変わらない。自由に間取りを選んだり設計することは難しく、それを補完するために現われたのがクーラであり、何とか暮らし易さを保っている。
 それはともかく700年前に書かれた徒然草に書かれたように「住まいは夏向きを中心にを考えるべき」で、その上風の抜ける方向まで考えた間取りならベストであろう。