幻の東京計画

 今朝のNHKBS放送に幻の東京計画の放送番組を偶然見た。戦後の廃墟の中で東京計画をたくされた建築家石川栄耀氏の計画を幻の東京計画と言うのだろう。
 衛星状の田園都市を夢見ていた石川氏は復興財源の経済的現実と当時日本を統括していたGHQから戦勝国の都市計画だと言われ理想から現実路線に舵をきらなければならなかったと説明されていた。彼の理想の一端が麻布10番街のコミュニティと文京区の湯立坂の緑多い通りだと言われている。映像でしか見れないが次回上京したら是非訪れてみたい場所である。
 私が興味を持つのは大都会のみならず、皆が住む街の都市計画を誰が行って来たのかそれがまた延々と続き保守・改善されていくものかあまりに知らなすぎると思う。
 どんな地方の田舎でも都市計画課があり都市計画税を徴収されていながらその深くを考えずにいた。
 我々素人が考えるには先ず公共交通機関例えば鉄道が出来てそれから道路計画があって商業区や住宅区を配置しあとは自由主義で好き勝手に都市は強いものが大きなビルを1等地から順番に建設していくカオス(混沌)の街造りなのかもしれない。
 大きな事故や事件後の後の廃墟の中から都市造りは考えらてきたのだろう。
 例えば広島の原爆投下の後も復興都市計画は一つの方針があって現在までの発展があったのだろう。しかしカオスとは言え原爆ドームのその後ろに高層ビルの建設許可を与えたのは行政の失敗ではなかろうか。

 北海道地震の後、急傾斜地のふもとから何メートルは家を建ててはいけないルール作りを検討したい話が出ていると聞くが、そんな事は遅すぎる。自分の住む家は存在しないし、そんな都市計画では広島県下では立つ家はない。