巨人・高橋由伸監督辞任発表に思う

  プロ野球はリーグ戦をあと数試合を残すところまでやって来た。多くの実績を残した名選手の引退表明や、まだ若い選手(25歳)から熟年(33歳)の来季契約をしない選手の発表が次々と行われている。
 納得する者・合点のいかぬ者がプロ野球界から去って行くことになる。
 野球界で最近言われてきた球界の盟主巨人軍の4年連続して優勝を逃してきた責任から高橋由伸監督交代論を聞くようになった。しかし球団から同監督の継続の発表があったのは2~3日前のことだったと覚えている。それが今朝のNHKのニュースや新聞で辞任発表である。球団が言うように若手の育成・登用に結果が出始めた際中にもう2~3年は頑張って欲しかった。私は巨人ファンではないが球界のファンとして言いたい。
 ベンチ内での同監督の姿は苦虫を潰したような顔は選手に喜怒を見せないためと説明されていた。思えば球団から突然の選手引退・監督就任を突き付けられてコーチ経験のないまま監督を引き受けなければならなかった複雑な気持と巨人軍のエリートとしてのプライドがゆるさなかったのかも知れない。まだまだ若い高橋由伸監督は監督業を日本に限らずアメリカまで足を伸ばして学び再び巨人軍に帰ってほしい。
 次に問題なのは阪神金本監督の去就であろう。
 阪神タイガースは優勝から10数年遠ざかっている。その起死回生にこわれ登場したのが金本監督である。高橋由伸監督同様コーチ経験のないまま監督に就任している。贔屓の引き倒し・喜怒哀楽の激しい阪神フアンは現状を許せないのであろう。しかも由伸監督とは異なり純然たるチーム生え抜きではない。しかし阪神タイガースの戦績とは裏腹に若手投手をはじめとする選手層・戦力は確実に育ってきている。我慢が出来るか否かが阪神タイガースの球団の姿勢が問われる時期に来ている。

 選手の育成が問われる中での次期監督の育成はいかなるものか、3連覇を成し遂げたカープでさえもコーチ陣のなかに次期監督の顔が見えない。NO2 を設けることは政治の世界同様難しいことなのかもしれないが。