昨夜のカープ対巨人戦(野次馬の目)

  驚くような逆転劇であった。
 巨人・田口投手の好投に手も足も出ないカープ打線であった。スライダーの切れは抜群で昨夜は巨人の勝だろうと誰もがそう思ったに違いない。
 ところが7回から畠投手に交代した。まだ田口投手70球足らずの状態で交代。この交代を喜んだのはカープベンチであろう。
 畠は7回は豪速球で3者凡退とした。高橋監督の采配はなるほどと思われた。
 剛速球投手が崩れるの4球からである。しかも2アウトからの松山の時であった。
 新井の登場でズムスタが一気に活気ずいた。ファールで粘る合間をピンチランナーの上本が2盗、そして新井がフォークボールを好打して同点となった。
 そこからは、両軍がまさかと思える菊池のホームランで勝負あり。
 野次馬の目は、もう1回田口投手を投げさして畠、山口とつなげばと思われる。そして新井に対しては速球で押し通せばとタラタラと思える。
 いずれにしても監督の采配で紙一重の違いである。9回の中崎のクローズはシンドイ投球であった。ストレートの玉が上ずりよく打たれずに済んだものである。阿部の特大ライトフライと言い、もう少しで同点となり勝負はどちらに傾いたか解らない。
 高橋監督の安全策と緒方監督の選手を信じた策も終わってみて幾らの話である。
 今日の戦いを巨人が何とか頑張れば明日は菅野投手で、ファイナルステージの勝利の行方は解らなくなる。両軍良い戦いを期待する。
 なお田口投手、畠投手は偶然にも広島県の出身である。