日航副操縦士・英国で逮捕

 現地時間10月28日、日航44便(ロンドン発羽田行き)の副操縦士が就業前にリムジンバスの関係者から酒の匂いがすると訴えられ、警察で血中濃度測定結果が基準値の10倍を超える値を示し現地警察に逮捕・拘束されたと報道されている。その後釈放されず裁判にかけられると続報が伝えている。
 日航44便はロンドン午後7時出発予定で副操縦士(42歳)は前日の午後6時から翌日(28日)の0時までワイン2本と瓶ビール2本と缶ビール4本を飲んだと言っている。

当直業務前に日航の事務所で自主検査をやるらしいが機器の使用をすり抜けた可能性がある。面接による健康チェックが行われないのも不思議である。

 先ず相当な酒豪である。普通ならワイン1本でも結構な量だと思う。多くの人命を輸送する仕事上での使命感が欠如している。
 日航の社内チェックが唯一の呼気検査なら恐ろしい気がする。リムジンバスの関係者が酒の匂いに気づく程の酒臭さなら日航事務所でも当然気がついてもよさそうなもの。随分なれ合いと信頼関係があるのか。運航システム的におかしい気がする。

 大昔、マドリッドのあるバルでの話を聞いたことがある。バルで酒を飲んでいた時隣席でやはり酒を飲んでいた人が席を立って「今から仕事に行ってくる」と言うので何の仕事と聞くと国際線パイロットだと答えた。当時この話を聞いて考えられないと思った。

 技術の発展で運航が自動化され、しかもヨーロッパ~日本の長い12時間は結構退屈なものかも知れない。だからと言って飲酒が許されない。

 国際線の航空関係者は前日をホテルで過ごすため酒は欠かせないのかも知れないが、ワイン2本とか缶ビール5本は度が過ぎる。

 明日久しぶりに日航で東京に行くが大丈夫なのか。