明日も晴れ!人生レシピ「自分スタイルで生きる]

 11月6日のEテレ放送を見た。自分スタイルで暮らす3人が紹介された。
その中で作家の佐々木典士氏 38歳独身の物と時間を徹底的に見つめた生き方が紹介された。
 氏はミニマリストで著書に「ぼくたちに、もうモノは必要ない」を発表し23か国に翻訳され読まれているそうだ。
 服も調度品も最低限度のものを保有し、そのため会社も辞めた。例から示すように適切以上の欲が増大しないような生き方を実践し、世の中に紹介している人である。

 人は皆自分流のスタイルで生きていて、他人流の生き方は出来ないのが普通でNHKの紹介には少し抵抗を覚える。佐々木氏のように会社を辞めることが適切か否か大いに疑問でもある。辞めて他に生業の手段があればよいが。普通は路頭に迷うのが落ちであろう。しかし必要以上の物を持たない考えは賛成である。
 フランス人は6着か8着かしか服を持たないという記事を目にしたことがあるが、これもミニマリスト流の生き方かも知れない。

 年齢を重ねると知らず知らず不要な物が多くたまる。
 お一人様は自分の死後誰がどう始末をつけてくれるのかと心配して早くから服等整理を始めると聞いたことがある。
 元会社の同僚が医師から肺がん(4ステージ)で余命半年を宣告され1年前に亡くなった。お悔やみの挨拶に出かけた時、同僚が先ず最初に行ったことは書類などの身辺整理から始めたと奥様は語っておられた。自分の死に直面した時、人は家族であれ他に迷惑をかけぬため整理を始めるのだと思う。書籍であれ衣服であれ必要以上に持っていなければ整理・処分に多くの時間をかけずゆったりと最後を過ごすことが出来る。

 アパレル業界で長く働いたイケメンの友人がいる。
 彼曰く、新しい衣服を購入した後は必ず古いものを一着捨てると言う。それなら数は増えない。
  私は安物しか買わないので次から次安物を所望してどんどん物が増えていく。とくに教養と知識の足らない自分は昔から本を多く買う。年金生活を始めてから図書館の本をたよりに探すが無い場合ついついネットで安価な中古本を買う。これも本がたまり古紙回収箱に回す。今では電子書籍が安く買えるらしいが読み易いとは思えず馴染みがない。
 妻は何でも(必要な物でも)スパッと捨てる人間なので死後を悩む必要もなかろうが自分もその処分の対象に入っているのかも解らない。