スペインに缶ビールを送る

 スペイン人の友人に一番搾りの缶ビール10本を昨日送付した。
 日本のビールの美味さは格別である。サンセバスチャンの日本食料品店に一番搾りがあるのか否か良く知らないが、瓶ビールを売っていたことは確かである。
 送り先は家族ぐるみで交際していたメンチュウ婦人の一家である。
 そもそもスペインはワインが盛んな国で日本の酒と同じくらい嗜まれている。
 頑固者の夫を持つ婦人連中にはビールとは言い出せない雰囲気を感じる。
 そこへ日本のビールを贈るのであるからワイン通の壁に土手原に風穴を開ける気分である。
 しかし最近ではスペインの若者にビールの方が酔いが覚めるのが早いと喜ばれているとも言われている。ヨーロッパのビールは安価ではあるが不味い。
 10缶とはけちなと言われても仕方がないが、ビール代2500円に対し輸送費8300円かかると聞けば頷く人もいるだろう。24缶なら輸送費だけで16000円はする筈。冬に船便で送れば良いのだろうが季節的にはビールは今が旬と考えている。この家族 

には本当に世話になった。ほんの少しでもお返しが出来ればと思ってのことである。日本酒の方が良かったのかもしれないが瓶は割れる心配もあり、色々思いをめぐらす内に缶ビールとなった。とくに今日本ではお中元の季節で10本入りの箱詰めセールがあるから。送付後すぐにメールでこの旨を伝えた。まだ返事は来ないが。