世界柔道 男女混合3連覇で三四郎を見た

 9月1日世界選手権大会最終日、日本チーム(景浦心、芳田司、大野将平、新井千鶴、村尾三四郎、浜田尚理)は団体戦決勝でフランスを4:2で下し3連覇を達成した。

 来年のオリンピックでこれは正式種目となる新種目で層の厚さを感じさせる対戦であった。競技は男女3人づつ計6人(男子が73キロ、90キロ、90キロ超、女子が57キロ、70キロ、70キロ超)で争われる。
 オリンピックでは団体戦の枠は個人戦出場者から選ばれる。個人戦の戦いが一層熾烈となる。
 決勝であたったフランスの柔道競技人口は日本の2倍の40万人をこえると言われ、世界で一番多い国はブラジルの200万人で、リオでは金メダル1個計9個のメダルを獲得している。

 前回の世界選手権の個人戦の金メダル数は7個で今回は4個大幅減となり対策が急務と評されている。

 団体戦を見て圧巻であったのは大野将平選手の技と礼節である。
 さすが王者で試合が始まりちょっと目を離すと相手選手の両足が空中に舞っていた。現在の姿三四郎である。
 小説・姿三四郎を読んでみようと図書館で探したがなかった。
 同小説は昭和17年富田常雄によって刊行され、その後映画化やテレビドラマ化もされた。私の世代で最も人気を博したのは1970年(今から50年前)の竹脇無我主演のテレビであった。
 低音でクールな2枚目俳優の演ずる三四郎は相当なる人気であった。
 同氏は2011年67歳で病死している。
 同ドラマの歌もヒットし姿憲子が歌いその後村田英雄、現在島津亜矢と歌いつながれている。
 柔道は日本人の心の故郷のスポーツである。
 姿三四郎の歌ではないが前を向いて来年に向け頑張ってほしいものである。