国語力が危ない(文章作れぬ若者)

 読売新聞のコラム「国語力が危ない」が上・中・下と連載されている。

 同記事によると、国際的な学力調査で日本の若者の読解力の低下が浮き彫りになった。
 実際に大学やビジネスの現場で文章を正しく読みと取れない、言いたいことを正確に伝えられないと言う「国語力」の危機を感じている関係者がいる。
 これらの原因の一つにSNSの普及があると考えられスマホを使い友達らと短文でやりとりの出来る「LINE」は単語や略語だけの気軽な「話し言葉」で通じる。
 さらに「読書などを通じて正しい日本語に触れる機会も減っているうえに(正しく書かなくてもいい)環境も生まれた事が言葉の乱れにつながっているのでは武蔵野大学の藤本准教授は語っている。
 それは同感であるが、約20年前に会社で客先に提出すべき報告書(技術論文)をまとめた事があった。国立大学・大学院卒が書いた文書に驚いたことがある。
まずは「て・に・お・は」の使い方や漢字の使い方の間違いなど多くの日本語としておかしい使い方を指摘したことがある。この時点ではSNSやLINEはまだ世の中には実在しない。
 結局はワープロの普及により安易な操作で文章を作成し読み直しを省いた結果だと思った。会社には2重3重のチェック組織がありまだこの時代には機能していた。
 昔他の事業所に応援に行ったとき東京大学・大学院卒の上司のもとで働いたことがある。技術的には自分の方が経験豊富なだけに感服はしなかったが、漢字能力にはまったく頭が下がる程の力の差を見せつけられた。やはり勉強してきた人は違うと痛感したことがある。
 50歳代に会社を辞めてスペインに渡り語学学校や大学でスペイン語を学び日本人のいないスペイン企業に技術者として働いたことがある。会議の席上興奮してけんか腰で会話をするとまずは通じない。感情は通じるかも知れないが、こちらの言いたいことが相手に伝わらない。理論整然と文脈を立てて話すことの重要性を学んだことがある。それと副詞の位置の重大さに気が付いた。

 日本の日本語教室で外国人にボランティアで日本語を教えた経験がある。
 外国人だからこそ正しい日本語を教える必要があり「日本語文法と教え方などの本」を購入し学び直し教えたことがある。外国人は助詞の使い方にてこずる人が多い。

 つい最近大学入試センター試験で英語の問題が話題をよんでまだ未解決であるが、国語力の低下と数学力低下にも注意を置く必要もある。

   こんな下手な文章で毎日ブログを書くのは大変恥ずかしいことではあるが、年寄りの頭の体操程度に見てほしい。年齢を重ねると本を読む根気が薄らぎ、本から遠ざかるため文章を書くリズムを失って読みずらいものになっている。
 「国語力が危ない」が中ではブログを先ず手書きせよと書かれているが、いかに暇人とは言えそんな余裕はない。だからだらだらとした文章しか書けないのかも知れないが。