2日前の民放でザ・偉 人伝で「昭和歌謡のヒットメーカー」遠藤実・安井かずみ
の放送をやっていた。
彼ほど貧困のど真ん中から歌手志望・流し・作曲家としての階段を昇りつめた人はいないだろう。と言う人生の紹介とヒット歌謡の紹介に糟糠の妻が支えていた事を知った番組である。
新婚生活は畳3畳で始まったほどの貧しさであったらし。
遠藤実は高校三年生の歌に聞くように昭和の時代に数々のヒットと歌手をこの世に出しその名も我々世代では知らぬものがいない程である。
一方安井かずみはこの番組ではじめて名前を聞いた。私同様にその名をはじめて聞く方も多いことだろう。
ところがである彼女の作詞した作品は4000にものぼるらしい。
その1例は私の城下町、恋のしずく、赤い風船、別れのテーマ、経験など居酒屋や喫茶店で耳を素通りしたほとんどの歌の作詞を手掛けた才女であった。
1939年生まれ1994年に没するまでの54年間は恵まれた家庭環境の中、文化学院の油絵科卒業後翻訳、作詞、エッセイストと短い生涯をその才能を他分野に存分に発揮し去って逝った人だと思う。
彼女の詩は昭和歌謡の中では随分とモダンではっとする様な切り口で詩を叩きつけるかと思うと童謡のような詩も残している。
人には色んな人生がありそれを時代時代に支えてくれたのが詩であり歌である。