中島みゆきが歌い上げるオープニング曲「地上の星で」始まるプロジェクトXの再放送でクオーツ型腕時計はこうして生まれたのドキュメント番組を見た。
何年前の出来事かよく知らないがセイコー・エプソンの会社が地上初のクオーツ型腕時計を開発した時の物語であった。
水晶に荷電すると水晶は振動を起こすこの原理を採用したのがセイコー・エプソンのクオーツ型腕時計であった。
何せ、世の中で初めての試みであったのでその苦労は人並みではなかった。
クオーツとは水晶の事を言うのをはじめて知った。
ただ最初はそれを腕時計に内装するには大きすぎ音叉構造の理屈に行く着くまではかなり時間を要したらしい。
その後クオーツ型部品をコンパクトに収める技術者も現れ何とかそのステップまで行きついたが対振動・ショック性を確かめるため関係社員でバレーボールのスパイクを供試腕時計を腕に取付けて何日もかけて実証試験を行ったらしい。
いまではそれの専用試験器にかければ即結果がわかるはずであるが当時は上記の方法しかなかったのである。
そうして世の中に売り出してあっと言う間に世の中の人気を博した。
そのすぐ後にスイスやヨーロッパの腕時計メーカーが追随したらしい。
同じ技術屋として社をあげて開発テーマにのぞみ結果それが世の流行にも流されることなく人々に使われている事をうらやましく思える。
自分が会社時代には開発業務に携わっていたが初号機即製品で且つ利益も求められる日常であった。しかもトップは製品の何たるやも知らずノークレームで十分な利益をださせるため社員のケツをただくだけが仕事であった様な気がする。
地上の星の歌詞のはじめ
風のなかのすばる、砂の中の銀河
みんなどこへ行った見送られることもなく・・・・・・・・
今では昔そういう企業には明日はない筈。
プーチンのロシアと大して変わらぬ企業体質は終わりが近い。