サロマ湖とホタテ貝

 昨夜偶然にもサロマ湖とホタテ貝のドキュメント番組を見た。

 サロマ湖は北海道北東部に位置する北見市オホーツク海を仕切った形の汽水湖汽水湖とは塩分が少ない湖)で養殖されている。

 ホタテ貝とサロマ湖での収穫量は定かではないが北海道のホタテ貝の収穫は我が国の99.8%でほとんどである。

 サロマ湖の形成は内陸部の川が運ぶ砂によってできた砂洲20数キロに渡りオホーツク海から仕切られた湖である。

 その歴史は1000年前まで遡る。縄文時代に砂洲の成形が始まったとも言われたと聞いた。

 ホタテ貝にはサロマ湖流入する川の養分の効果が大なのであろう。それと冬季にオホーツク海の流氷から身を守るために糖分を生成させるうま味が際立っているのだろうとテレビ報道は言っていた。

 昔流氷からサロマ湖を守るための工夫をテレビで見たことがある。

 ホタテ貝は海水の中で泳ぐ唯一の貝であるらしい。

 そのためなのか稚貝は金属の網の中で養殖され成長に従いサロマ湖 の外のオホーツク海で自然に成長させるらしい。

 サロマ湖の内部は穏やかな海流が良く、成長すると海浜の砂が大きくなく緻密でもなくホタテ貝の成長に適しているとも聞いた。

 

 大昔妻と住んだスペインのサンセバスチャンの中華料理レストランでホタテ貝を食したことがある。香港人の経営者がホタテ貝や豆腐が入荷したとメニュウを紹介してくれていた。その後ツアーでガリシア地方に旅した時船でムール貝の養殖を見せてくれたがサロマ湖のホタテの養殖と同じように縦にならべらた金属の網の中で養殖する方法は全く同じと思った。

 付け足すとスペインのあさりは高価である。
 おそらくガリシア地方でしか採れないのかもしれない。

 昔友人の結婚式の司会を頼まれて尾道市の百島に出かけたことがある。
 その島は海浜を縄でしきり名札を立てられて何々家の畑と記入されていた。
 指定場所を掘ってみると大きなハマグリを得て驚いたことがある。
 幾らでもある貝類は昔から養殖で増やしていたのである。