瀬戸内海の島にシャルドネ・ワイナリー開店

 今朝のNHKテレビを横目で見ていると瀬戸内海の愛媛県大三島に移住された方が葡萄シャルドネを栽培されてワイナリーを開店された番組を見た。
 大三島広島県だとばっかり思っていたが愛媛県とはつゆ知らず、何度も訪れている。近所の方の奥様が大三島神社宮司の娘さんであることを知らされたよしみからであったのかも知れない。
 シャルドネは馴染みのある名前である。
 2年前妻が大型スーパーで半額売りの白ワインを珍しくも買ってきて飲んだことがある。妻がワインを買う事じたいがめずらしく、日頃酒類を口にしない妻と仲良く飲んだこともより珍しい事であった。その白ワインの味の美味であったことから又同じスーパーに出かけて「シャルドネ」を所望すると店員から「シャルドネは葡萄の種類を言うんですよ」と教えられた。「あの半額の」とは聞けなかった。

 シャルドネをネットで見るとフランスの東部のブルゴーニュ地方の中にあり赤ワインはピノルノワール、白ワインはシャルドネと呼び栽培の容易さからアメリカ・シャルドネ、チリ・シャルドネと栽培醸造されているらしい。

 フランスでは西部のボルドー地方がワインの産地として有名であるが赤ワイン。
 一度フランスの新幹線TGVにのってスペインからパリまでの鉄道旅行をしたことがあるがその時ボルドー地方を通過した思い出がある。
 フランス産のボジョレ・ヌーボが日本にやって来る時期である。一度飲んだことがあるが価格の割にあまり美味とは言えないと思った。

 スペインに住んだ頃の話で
 私は酒豪ではないが酒は好きである。
 特にチャコリと言うバスク原産の白ワインは特別である。
 赤ワインより一般的に価格は高いがその酸味が大変美味い。
 私が長年住んだ田舎デバ村に近いゲタリア村(漁港)とフランスとの国境の町ホンダリビアの2か所のみが産地だそうでバスクを訪れる日本人は必ずチャコリを注文するとも聞いた。日本人に合った白ワインと言える。
 チャコリは僅かに発泡性を残したたまま瓶詰めされるデリケートな酒で品質を保ちながら輸送することが難しいワインと聞いた事がある。
 赤ワインはバスク州内陸部に隣接するリオハ州産が有名である。フランスのボルドーと並び称される程でリオハであれば良いワインと太鼓判がうたれる。

 友人メンチュウの旦那ホセ・マリアからワインにつき随分講釈を聞いたので一部を記述しておく。
 スペインのワインは3種類(ホーベン・クリアンサ・レセルバ)に分類される。
 ・ホーベンは醸造されてすぐに瓶につめられたワイン(若い意)
・クリアンサは樽と瓶で2年熟成したワイン    (育てる意)
 ・レセルバは樽と瓶で3年以上熟成したワイン   (蓄えの意)
 価格的にはホーベンが安くレセルバは高くなる。
 メンチュウの家庭では赤ワインは1日2本を必ず飲むため経済的にホーベンをリオハの醸造メーカーと樽で契約して都度瓶詰めされて送られると聞いた。友人の家に招待される場合はクリアンサ級のワインを持参する。
 日本で人気のボジュレ・ヌーボ(フランスのワイン)もホーベンと似た立場のワインと思うが輸送費、関税、酒税が上乗せされ価格が上昇する。

 今現在は糖尿病に心房細動の病故、酒はあまりすすめられないと医師から言われて飲む機会が少ないが昔・美味い酒を飲んだ思い出だけでも良かったと思うこの頃です。