エッセイスト岸本葉子さんの記事

 今朝の読売新聞に「始まりの1冊」のテーマで岸本葉子さんの記事が紙面の多くを占めた紹介があった。1961年生まれの東大卒のエッセイストで40歳代で大病のガンを患った方である。
 私の本棚に岸本葉子さんの著書が2冊ほどある。

 一冊は”エッセイ脳”で、エッセイの書き方を伝授する作品である。
  言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは?しなやかに感じてしたたかに描く奥義を伝授の帯がついていた。

 もう1冊は”出来れば機嫌よく生きたい”の本である。
 世の中にエッセイを書くための参考書は探してもそんなにたくさんはない。
 どこでこの本に出合ったかは記憶にはないがエッセイを書く気になっていた自分は大層重宝したものである。もう1冊は図書館で見て気軽に読もうと求めたものである。
 岸本葉子先生のように文章力があるわけではないので、確か先生の助言を意識して書いたエッセイは2作程度であった。

 ブログの書き方はエッセイとは随分異なるものと思うがまだそんな本に巡り合ったことはない。
 エッセイを書き始めた頃何かの本で韻文形式の文章を訓練するとエッセイの助になると1年間限定で短歌教室に入ったがあまり効果は認められなかった。
  それよりも決定的に駄目になる事が起きたのはスペイン語の勉強を始めてからで脳内から蓄えた日本語の語彙が飛散し今ではたどたどしく辞書をひく日が増えた。特に漢字の知識には大変苦労しており死ぬまで続くのだと覚悟。