遠く離れて住む長男が1年ぶりに我が家に帰ってきた盆休みのこと。
4日目か5日目で後1日で東京に帰る日のことであった。
昼に尾道ラーメン2人分を食べ、夕食が入らないと散歩に母親と出たその後で焼肉を一人で準備して食べ始めるのを見てなんと常識の無い子どもだと思った。
まもなく50になろうと言う男のやる事だろうか?腹がたってきてつい声を荒げて文句を言った。
それにタバコを吸うな特に我が家に帰ったら。我が家ではだれも喫煙者はいない。
それで今度目の前でタバコを吸っていたら家からつまみ出すと大声をあげた。
「ここにはおれないホテルをとって家を出る」と反論した。
丁度その時妻はシャワーを浴びていて何が起こったのか解らないらしい。
ホテルに送って行った妻が言う言葉にお父さんは子供を失ったね。
「ああ自分の葬式まで実家に帰って来ないだろう」というと葬式にも帰らないと思うと付け足した。
長男とは一番長い付き合いで自分によく似ているから、親子喧嘩がおこるのだろうか?娘がいたら子供に対する感覚が異なっていたのかもしれないが。
そんな話を久しぶりにあったミカン農園の先輩にすると、
「実は自分の次男と喧嘩をしたことがあるそれ以来子供には意見は一切言わないことにしている」
その子供さんは音楽家であるテレビ局専属の作曲家である。
私の子供は何年か前に会計事務所を立ち上げ(少しは援助もしたが)て現在は何とか仕事には恵まれていると聞いた。
いつまでたっても親は親で親の気持ち子知らず。
親が亡くなってはじめてそれに気が付くのだろうか?