弁護士 水木邦夫の残り火を見て

 弁護士 水木邦夫の「残り火」は妻がビデオを撮っていてそれを昨晩に見た。

随分前にも一度見たことのある小杉健治作のドラマである。

連続女性殺人の2転3転する犯人を追っかける老人の弁護士の活躍をドラマにしたもので2度見して内容は忘れていながら面白くみた。

 妻に先立たれた老弁護士はすでに引退を決意していたが無理やり冤罪事件の解決を頼まれて担当したストーリーである。

 私は内容よりもサブタイトルの残り火が気に入った。

一度は引退を決意した伊東四朗扮する老弁護士の心の中にあったのは「残り火」であったのではなかろうか。

 年寄はすべてを解決して楽に死を待てるわけではなく自分のように町内の難題をおしつけられ弁護士事務所や裁判所に通う仕事をまだ持っている。

 来年初めから本格的に活動する予定である。

 このドラマを見てまだまだ前を見て生きなければならないと思った。

 今朝の大谷翔平ドジャース入団の記者会見でもそう思った。

若いから何の不安もない筈もないが向かっていく精神こそ老若男女に課せられた使命なのだろう。なにより彼のすがすがしさが日本人の好青年の表情を見させてもらったような気がする。