昨日の夕方にチャンネルを操作していたらNHKのBSP(BSプレミアム)でドラマ「コーヒー屋の人々」を見つけた。
5回の放送でしかも最終回であり最初で最後であった。
高橋克典、木村多江、壇蜜、吉行和子、小林捻侍等出演の大人の男女の恋愛のもつれを扱うドラマではじめて見た。
コーヒー屋という題目にひかれて50分のドラマを見てしまった。
日本ではコーヒー屋とは言わず喫茶店である。
地方では今頃店を閉める喫茶店が多い。
コーヒー代が高価であるからなのか?大方並みのコーヒーで1杯500円程度はする筈で庶民感覚では高く感じる。
スターバックスとかシャレタ店は地方では中々お目にかかれない。
昔スペインに6~7年住んだことがある。
喫茶店はカフェの名前で統一され非常に便利の良い皆の集いの場所ともなる。
カフェのコーヒは一杯1ユーロ(120円程度)で大変庶民的な価格である。
カフェではアルコールも飲めるし食事もできる。
カフェ内部は普通ざわついているが奥には黒い分厚いカーテンで仕切られた場所があり落ち着いて食事が出来る。
このカフェではピンチョと言う総菜が大皿に盛られコーヒーなりワインなりこれを摘みながら会話する。
私のコーヒー歴は中学生の頃初めて仲間と共に恐る恐る喫茶店に足を運んだのだと記憶している。しかし今だかってコーヒーの味を上手いと思った事はない。
スペインであろうが東京であろうが。
よくよく考えてみるとコーヒーを飲む場所とタイミングが合致してはじめてコーヒの美味さを味わえるのかもしれない。舌で感じる味よりも鼻を通過する香りの方が好みである。
昔会社に通う車の中で新幹線の高架下のUCCコーヒー店から漂う香りは何とも言えない風味を味わった。要するに豆を炒る時の香りなのだろうと思う。
私の友人にコーヒーに凝るものがいる。
コーヒー豆を購入し挽くすべてを自分で行い妻にまかせた事はないと言う。しかも自宅から70km遠方にある広島市までコーフィー教室に出かけ1年も修行した者もいる。
スペインのほとんどのカフェはエスプレッソの大型機械が設備されシュワ―と言う蒸気温を聞かされるがこれまた美味いと思ったことはない。
カフェの床は使い捨てられたティッシュできたない。
しかしこれはそれぞれの店の流通度を示すもので汚い店程人の出入りが多く、ピンチョなどの衛生上大丈夫との証になるらしい。
カフェは各店に200人程度の客を持たないと経営がうまくいかないとも聞いたことがある。もう一度訪れてみたいが今苦しんでいる脊柱管狭窄症の痛みを伴っては考えられない。