2018-10-08から1日間の記事一覧

徒然草(第十五段)

いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ目覚める心地すれ。 その辺り、ここかしこ見歩き、田舎びたる所、山里などは、いと目慣れぬことのみぞ多かる。都へ便り求めて文遣る。「その事かの事、便宜に忘るな」など言ひ遣るこそをかしけれ。 さやうの所にてこそ…