漢字が難しい

 文章を書く時にいつも苦労するのが街と町の使いわけである。
 都会のコンクリート製の建物を象徴するような群集を街とし、人情の通う下町や江戸の町などの血の通った群集を町と称して使っているが時々解らなくなる。

 高齢者になると漢字を書くことは勿論のことながら新聞等の記事で読めない字に出くわす事がおおくある。声読していたら思わず詰まってしまう。それで解らなくなって頼るのが電子辞書である。
 電子辞書で最も多くひくのは広辞苑でありその次はスペイン語の西和・和西でそれから漢語辞典である。最近よくこの電子辞書にたよる。読み方が解らない字は手書きをしてから訓読みでも音読みでも知ってから広辞苑をひきなおす。そうしながら意味の理解を増やしていくが年寄りなのでその単語数は知れた数である。

  この電子辞書は結構高価で10年前に工場再生産品とうたわれた物を買ったことがある。ジャパネット販売のものより1万円くらいは安価であり現在も問題なく使用している。
 アルファベットを用いる言語は完全なデジタル文字であるが日本語の漢字はアナログ的と思われる。日本で使われる漢字の総数は5万語とも言われるが実際に実用される漢字は1万語をきるのではなかろうか、ちなみに小学生が習う漢字数は約1000文字である。

 年寄りは目が見え難く耳が聞こえ難く、目はハズキルーペ、耳は楽ちんヒアリングなる道具が出回り日常を手助けてくれるが漢字の意味は辞書に頼るしかない。
 
 新聞に載る難解な文字には是非ルビをふってほしいものである。