NHK 逆転の人生 「スターウォーズ軍艦」の製作者成田昌隆さんの偉業

 つい2日前のNHKの番組「逆転の人生」で紹介されたハリウッドで活躍する成田昌隆氏の偉業に敬服した。

 公開中のスター・ウォーズ最新作「スカイウォーカーの夜明け」。その大迫力CGを手がけた日本人アーティスト成田昌隆さんの大逆転劇を紹介。なんと成田さんはCGを作ったことがない証券マンだった。
 妻と幼い子供を抱え、45歳で脱サラ。苦難の末に、ハリウッドのトップCGアーティストに登りつめた。スター・ウォーズ制作舞台裏にあった逆転ドラマ、さらにはプラモデルの全米チャンピオンでもある成田さんの驚きの作品も紹介(アイアンマンやインディージョンズ等々)
 実際にはロケの出来ないシーンをCGで置き換える仕事の作品。 

 ニューヨークー支社の管理職にあった時代からモデラ―の売り込みを始め2足の草鞋ではダメだと会社を辞めた。子供さんは2人いてまだ幼い等の家庭の事情の中で会社を辞める決断は退路を断つ勇気ある行動であったと思われる。
 その時の気持ちとして間違った人生を改める思いがあった。しかし奥様の協力なしでは現在の偉業達成は出来なかっただろう。

 本人は夢は叶うものだと言われていたが、作品制作への熱い思いが成功の道を掴んだのだと思える。その成功への道にはアメリカ人と日本人の2人の協力者がいたのも幸運であったと言える。
 CGの製作はプラモデル制作の過程からヒントを得て小さなパーツを繰り返し組み上げていき部品点数が2万点に及ぶと解説されていたが、私の経験からすると1種の設計業務に似通っているとも言える。
 現在の設計手法は3次元CADシステムを利用し多くの部品を組み合わせ動きや不具合をチェックできるシステムを活用できる。CG制作とどこか似ている気がするが成田さんの作品はアート性が必要で見る人に感銘を与えることが使命になっている。

 なかなか就職が思うようにいかない時に一時帰国して東大寺の仁王像に感動をうけCG作成でやっと辿りついた成功に自信を得たとも言っておられた。

 このNHKの番組は私のような高齢者が見るよりはもっと若い人(同じような悩みを持つ人達)に見て欲しい。
 行き詰っている自分のブログ作成や油絵制作にも何かヒントを得たような気がする。