エッセイ 笑って死にたい

 昨日から体調が悪い。どこが悪いという事はないが全身がだるい。
 現役時代のように仕事を毎日しているわけではない。逆に日々むなしく過ごし自分の人生はこれでいいのかと自問を繰り返す毎日を送っている。畳8畳の菜園の世話をして昼からテレビドラマ(西郷輝彦主演の佃刑事)再放送をみて夜はカープのテレビ中継を見て1日を繰り返す。
 こんな怠惰な生活をしているのに時たま体の不調を訴える。それは食後に薬を服用した後に起こる。ある時は血圧が180もありそうでない時もある。診察を受けても異常はみつからない。70代になるといつ死んでもおかしくないと言われているが、友人と80までは元気で生きようと語り合ったばかりである。
 こんな時期に遠藤周作の「笑って死にたい」の本を最近読んだことを想い出す。氏は各県に1か所ホスピス建設を訴えていたが現状はどうなのか?
 自分の父親は胃癌で死に際まで壮絶な痛みと戦って亡くなった。父親の苦しみと比較すればこの程度の不快感で亡くなるのなら良しとしたいが、もう少し元気でいたい。
 それで今朝も小田和正の歌「会いに行く」を聞いて元気を出そうと思う。彼は私より1歳若い。