昨夜のドラマ「海賊と呼ばれた男」を見て思う

 昨夜、岡田准一主演のドラマ「海賊と呼ばれた男」を見て思う。ドラマ故に国内石油会社名が最後まで国岡商店で通されていた。はて何所の会社なのか興味を抱かせる。早速今朝のネットで見ると出光興産である。
 何故か出光石油ではヒットしない。ドラマ中、国岡商店の社旗の旭日旗がちらっと出ていたので出光かと思ったがやはりそうであった。
 ドラマ中何故「海賊と呼ばれたのか」は船上油の売り渡しシーンであった。いわゆるセドリである。(現在北朝鮮の国連輸出禁止中に某国が海上で石油を売り渡す光景によく似ている。
 私の見間違いかも知れないが当時小型船舶に使用されていたのは焼き玉エンジンに使われたのは軽油であり、物資不足特に石油不足の日本にあってはちゃんと暖簾のかかった会社でないと売買出来ない時代背景があったのだと思われる。それは今でも同じである。そこに目を付けたのが灯油であった。少しは国内で余裕があり、しかも低価格の灯油である。灯油とは現在我々の日常生活の中で近い存在が石油ストーブであり、灯油ボイラーに使われる石油の1種である。おそらくその時代にもっとも多く使用されたのは小型船舶用焼き玉エンジンである。社長みずからこのエンジンに灯油を用いて実験を行うシーンが登場した。
 その次に感心したのは船上、いわゆる海上渡しであるので許可証だとか、どうのかのと言われる所以はないと商売を拡大して行った。
 年配の知人に船を用いて瀬戸内海で輸送を生業とする人がいる。地元に寄港した時点で決して船を陸に着けず沖合に係留したと言う。その心は陸に着けると出発を期限つきで告知しても守られず稼働率に損害がでる。これを沖に係留することで出発日が守られ稼働率を上げ一財産を成したと言っていた。海上というか船上と言うのは陸に住む我々には思いがけない逆転の発想があるのかも知れない。