記憶によるスペインの医療

 新型コロナウイルスにより今やヨーロッパはパンデミック感染症の世界的な大流行)になっている。

3月18日付けの読売新聞の感染者数を下記に抜粋する
 中国本土 8万881人(死亡3226人)

 韓国   8320人 (死亡84人)

 日本   877人(死亡29人) クルーズ船 712人(死亡7人)

 イラン  1万6169人(死亡988人)

 イタリア 2万7980人(死亡2158人)

 スペイン 1万1178人(死亡491人)

 フランス 6634人  (死亡148人)
 ドイツ  6012人 (死亡13人)

 スイス  2272人(死亡14人)

 英国   1543人 (死亡55人)

 オランダ 1413人(死亡24人)

 アメリカ 4482人(死亡86人)
 
 イタリア・スペインの患者数が突出している。

 しかもこの両国は宗教や文化もよく似ている。

 イタリアは経済問題で医療費削減をし医師・看護師・病院・設備を縮小してきたと報道されている。

 病院には公立病院と私立病院があり私立はほぼ無料とも言われている。

 スペインも同じような病院のシステムで公立病院には平常時でも人が集中している。一度入院患者を見舞いに行ったことがあるが大勢の人であふれていた記憶がある。
 歯科医は抜歯以外は全て有料である。
 
 ヨーロッパの人達は挨拶に必ず頬と頬を合わすキッスを交わす習慣がありこれは中々拒絶できないのでは。
 接吻のキスは若者の恋人同士の行為でインフルの観点からは論外の話である。

 
 スペインの人達は映画が大変好きで密閉空間の中に多くの人が集まる。
 どんな田舎でも映画館があり週末には上映される。
 その理由として日本のようなテレビ・ドラマの質があまりよくないからだと思う。
 最も盛んなスポーツのサッカー観戦では多くの人が隣合わせに座りしばしば口角沫を飛ばす興奮状態になる。

 どんな田舎でも合法的か非合法か解らないが意外と在住中国人が多い。
 観光ツアーでも日本人より中国人の方がはるかに多い。
 
  イタリアとスペインはカトリック教徒の似たものの国である。
   イタリアでは急激な患者の増大で医療設備や器具が不足し60歳以上には人工呼吸器が間に合わないと昨夜のテレビ番組で報道されていた。

  中国の武漢を発生源とした新型コロナウイルスは海を隔てた日本のような海洋国には感染の心配が少ないと思われがちであるが、経済のグローバル化に伴い人や物の交流が激しくそれは言えなくなった。

 空港で人の入口を閉鎖するのが一番効果があると思われるがヨーロッパのように陸続きの国はそれが難しいことなのかも知れない。
 1日も早く感染の収束を願う。