昨日 偶然に「老いて、なお花となる」最終章 織本順吉主演 語り中村結実のNHKBS1番組を見た。
番組内容は俳優・織本順吉の晩年を娘・結美の視点で描き、反響を呼んだ「老いてなお花となる」第一章、ニ章。しかしそれは序章に過ぎなかった。その後も結美は撮影を続け、織本が亡くなるまでを記録した。
「なぜ父は、惨めな姿をさらしでカメラを回させたのか?」
5年の記録から浮かび上がってきたのは、家庭を顧みず生きてきた父と、尊敬しながらも許せない思いを抱えてきた娘の格闘劇だった。病床で娘に語った最後の言葉が、胸を打つ。
織本順吉氏は枯れた役を演じる名優の記憶はあるがいつしかその姿を見ることもなくテレビや銀幕の世界から姿を消していった老優である。
最後の1年を最終章と言うのだろうかそれを見た。
彼は糖尿病を患っていたが死因は老衰で延命治療は断っていた。
娘は最後まで父の姿をとらえカメラを回し続け役者の最後を見届けた。
晩年に出演依頼がきてセリフの練習をするが頭に入らない。
セリフを大きな文字で書かれた紙を見ながら役を演じるが仕事が来なくなると一層の落ち込みに襲われる。
妻との壮絶な口喧嘩をみていると私はああはなりたくないと思う。
結局日常生活の姿を娘の撮影を拒まなかったのは最後まで織本順吉氏は役者であったからだろう。 (3月21日午前11:00からBS1で再放送がある)
人は死を恐れ忌み嫌う感性を強くもつが最近のテレビドラマの傾向は病院ものが多い。
「中でも病室で念仏を唱えないでください」
は今週最終回であるが人の命の関わりの強い救急医師の命を思うドラマは人を魅了している。(伊藤英明主演)
後何年生きられのか死ぬまで元気でピンピンコロリと行きたいものである。