酒類のアルコールグラム表示

 政府は、酒類業界に対して酒のアルコール量について度数だけでなく量も表示するよう求める。依存症などを防ぐための国の方針「アルコール健康障害対策推進基本計画」に盛り込み、近く閣議決定する。これを受け酒類の業界団体は表示の策定に乗り出す方針で、グラムでの表示を軸に調整する。

 酒類は、酒税法の関連法でアルコールの度数を容器に表示することが義務付けられている。

 一方で、厚生労働省生活習慣病のリスクが高まる1日のアルコール摂取量の目安として、「男性は40グラム以上」「女性は20グラム以上」とグラムで目安を示している。

 度数5%のビール500ミリリットル缶のアルコール量は20グラムに換算できるが、医療界などから「%」や「度」の表示だけでは摂取量が分かりにくいとの指摘が出ていた。

  補足)アルコールの比重は0.79351(温度15度C)なので

    0.05*500*0.79351=20グラム

   男性なら350ml缶なら2.9缶、女性なら1.5缶が健康上の目安となる。