青春手控え「立花登3」を見終えて

先週の土曜日NHKBS放送「青春手控え・立花登3」が終了した。

同番組の掲示板を読むと多くのフアンがおられることを知った。
時代劇をテレビ化することの難しさを知らぬ我々一般の視聴者は無事シリーズ3が終わった以上にシリーズ4が見たいと思うのは欲とは言えないであろう。
何故この番組が人気があるのか考えてみると
  溝端淳平さんをはじめキャスティングが優れている。
  自分が日本人であるから。
  自分が高齢であるから。
  藤沢周平作品であるから。

 と屁理屈が並ぶ。

今から20年前単身でスペインに長く住んだ時、藤沢作品を買えるだけ持ってスペインに渡ったことを覚えている。藤沢作品を初めて知ったのはやはりNHKでの「せみ時雨」であった。
 藤沢作品の主人公はおおむね社会の底辺に住む武士の生きざまがえがかれたものが多い。主人公は与えられた境遇の中で侍としての矜持を持ち続け問題に立ち向かう姿が読者に感銘を与えるのであろう。

 藤沢周平は1997年に亡くなられ早20年が過ぎている。私には氏の意志を継ぐ作家をしらない。時代劇作家としての登場を早くみたいものである。