瞑想について

 昨日、何かのテレビを見ていて仕事中、アイデアを出すために眩しい程の明るい部屋と真っ暗な部屋を行ききした後瞑想にふけるのが最近企業内で流行していると伝えていた。その直後会社に帰ると、ただちに会議に参加し新しいアイデアを生み出すらしい。
 
 約30年程前に曹洞宗の座禅会に3年ほど参加したことがある。
  由緒のあるお寺には座禅堂という本堂とは別の建物があり、そこで座禅を方丈の(お寺の所有者)指導のもとに数名で行う。

 当時会社員であった自分は毎週土曜、日曜日に座禅に通った。
  時間は早朝の6時からで自宅を出るのは5時半と冬はまだ辺りは暗い。
    座禅堂では線香1本をたて6時から40分程座禅を組む。
 只管打坐(しかんたざ)と言って壁に向かって座り(座禅用の特殊な座り方があり)最初体をゆすり、次第に静止した後、眼は半眼で複式呼吸で瞑想に入る。
はじめの段階ではなかなか瞑想状態には入れないが半年位通うとそれらしき状態に達する。
  アルファー波らしきものを脳内に知覚したのもこの頃であったような気がする。
 冬の朝に周囲が白むころ座禅は終わる。この時の壮快な気分を他で味わったことはない。
 

 その頃から都会では仕事に向かう前にお寺で座禅を組みストレスを発散してから会社に行く人達も少なからずいると聞いたことがある。
 ヨーロッパでも同じように座禅が流行っていると聞いたことがある。特にパリでそうだったらしい。

 
 今は年金生活者でそうストレスに悩まされることもなく穏やかな日々を送っているが現役の社会人の方には是非一度座禅なり瞑想なりを体験することをおすすめしたい。