家事をする男性は職場の女性が苦手?は本当か

イクメンをめぐって都内でパネルディスカッションが行われたその時のレジメがyahooのwith news に載っており紹介したい。

 生きづらくなった男性の理由は男らしさの3要素が重荷になっている。
 1)優越志向    誰かの上に立ちたい 

 2)所有志向    たくさんの物を持ちたい。自分の管理下でコントロールしたい

 3)権力志向    自分の意志を他人にも押し付けたい

 これらは近代以降に男性に根付いた傾向があり、この3要素によって「男性は努力するが優越性を示すため弱音をはけない、感情を抑圧しなければならない」男らしさが重荷になっている。
 生きづらさを抱える2つの要因
 1)男性優位の社会を維持するため「稼がないといけない」「弱みを見せられない」

 2)一括りで「強者」と扱われ全ての男性が競争志向を持ちたくさん稼げるわけで もなく「男なら強くなれ」「稼げてないのか」と言うプレッシャーを受けがちである。

 職場の女性観と家事の関係の調査は予想を裏切る結果となった

 男性は仕事・女性は家庭という価値観に縛られない人ほど育児頻度が高い。
 女性の上司や同僚などについてネガティブな気持ちを持つ男性程家事に消極的である。(出来れば女性の上司を持ちたくない、自分の意見をはっきり言う女性は敬遠したい。)

 ジェンダー平等へ向けた男性の新しいあり方について総括されている。

 「シェアー・ケアー・フェアー」のキーワードがあげられる。

シェアーは様々な活動における色々な役割を男女がシェアし責任と利益を分かち合う。
ケアーは他者を助け自分を大事にし他者からの援助を適切に受け入れること。
フェアーは女性や他の男性を尊重して公正で対等な関係を築くことである。

 以上がネットでの記事である。同感のところもある。しかし独身男性や単身赴任の男性に言わせると家事はすべて自分がやらなくてはならず、そんな理屈で語るづけられない話である。
 年金生活者で妻が働く我家では妻に申し訳ない気持ちもあって出来る範囲の家事は分担している。若い内は男としての沽券もあり稼いで家に帰り家事など考える余裕はなかったのが正直な気持ちである。その一番良い例がトイレの掃除である。お寺に座禅の修行に行っていた時代に数回トイレの掃除をしたことがあるが掃除をしながら涙を流した経験がある。その理由はトイレの掃除は母が妻がやるものとの習慣を打ち破るものであった。独身生活を送る子供はそれなりに掃除や家事をこなしている。
 今はあまり抵抗なく家事を行うことが出来るのは長いスペインでの独身生活の経験のおかげだと思う。