NHK 英雄たちの選択

 今朝の9時再放送で英雄たちの選択で藤原道長をテーマにした番組を見た。

 道長は「この世をばわが世と思ふ望月の欠けたることもなしと思えば」の望月の歌を歌ったとして傲慢なイメージを歴史的な伝説として伝えられてきた。

この番組はそのイメージを一新をすべき繊細かつ豪胆な一面を紹介。

 そもそも藤原氏の歴史を遡れば、聖徳太子亡き後勢力を強めた蘇我氏に危機感を強めた中大兄皇子は腹心中臣鎌足とともに蘇我馬子を暗殺し天皇中心の政治を目指した大化の改新を行った。

 中大兄皇子は後に天智天皇となり中臣鎌足の功績を讃え藤原氏の姓を与えたのが初代の事である。

 それから350年藤原氏の時代は続き藤原道長(966~1027)へと流れ平安貴族で摂関政治の時代を生き、1家3后を出した。

 この時に歌われたとされる望月の歌であるが正式な記録には残っていない。

 平安時代は戦もなく穏やかな時代で文化的作品も多く残っている。

  まず道長自身が書き綴った御堂関白記は国宝でかつ世界記憶遺産である。

 和泉式部日記

 枕草紙 清少納言

 源氏物語 紫式部

 等があげられる。

 番組の焦点は三条天皇が眼病を患い、この時道長天皇に退位を進言するか否かであったが結局は三条天皇は退位する。