夏時間導入に思う、オリンピック開催を10月にできないのか

 オリンピック組織委員会は2020東京オリンピック夏対策にサマータイム導入をまだ固執している。1時間や2時間の時計を進める事で競技が円滑に行えるのか疑問を持たざるを得ない。朝は良いとして夕方時間も早まる訳で5時からスタートの競技は真昼間の午後3時開始となる。夜のみ普通時間でやるとしたら睡眠時間にしわ寄せがくる。それで良いのだろうか?アスリートファーストと言うけれど、入場券をたよりとする収入源の観客の事も考えてほしい?

 サマータイムの理念は早く仕事をして早く寝るサイクル変更である。
 熱帯夜となる夏時期に早く寝る事は難しい。1日が26時間なら良いが。

 7年間スペインに住んで夏時間を経験したが、ヨーロッパは4月から9月まで1時間前倒しのサマータイムである。3月末から始まるが、早く寝るのは難しい。それに慣れるのには1ヶ月はかかる。オリンピックは1時間の前倒しでは効果は期待できず、2時間くらい必要になる。それを4,5,6,7月で慣らすのはアスリートにとって大変な事ではないか。

 国民の生活も会社労働時間のみでなく交通機関も一斉に時間変更が必要で9月末にはまた時間戻しが必要になる。ヨーロッパのサマータイムは1時間の前倒しで他国との時差も1時間調整となるが、2時間の調整は大変だと思われる。

 現地スペインの人達は馬鹿げた事と言っているが歴史がある。我が国は1年前から準備するとしてもせいぜい2年程度で何が起きるかも解らない。多くの外国からの観光客や観戦客も来日するわけで、熱中症で救急車不足、台風、ゲリラ豪雨と心配事は尽きない。何故できないのか解らないが前回のオリンピック同様10月開催しか救いはないのでは?