2018 プロ野球ドラフト会議を終えて

 2018年プロ野球ドラフト会議は昨日行われ、プロ12球団より高校・大学・社会人の合計83名の選手が選ばれた。(育成選手は除く数)10月11日に締め切られたプロ志願者の数は233人であった。
 従って150人は無念の涙をのんだ事になり競争率は2.8人に1人の割合となる。ドラフトで選ばれたとは言え1位から6~8位までの順番があり契約金や初年度年棒まで格差があるのは当然である。
 よくドラフト3位までに入らなかったらプロ野球には行かず社会人野球に入ると言いながら4位か5位で入団し、その後活躍することなく自由契約となって球団を去って行く人もいると聞く。
 ドラフト会議前に各球団は来年度の契約をしない選手を発表をして(人員整理)選択会議に臨むのが常道である。そうでもしないと球団保有の選手は増える一方で球団の台所も大変なことになる。
 今年のドラフト会議を賑したのは金農の吉田選手であるが1巡目の指名はなく外れ1位で日ハムに指名された。外れ1位と言えどもヤクルトの山田哲人選手もそうであった。しかもチーム11球団が指名したのは高校生である。春・夏連続優勝の桐蔭学園の活躍で注目を浴びたのはスーパー・スター根尾、藤原選手に指名が重複したのもうなずける。ただ連続優勝を支えた柿木投手の5位指名は厳しい。本人もこれをバネに頑張ると言っている。
 ドラフト会議を終えてどこのチームが一番得をし、あるいは損をしたのかは今後の各チームの近、将来へのビジョンと育成方針に関わると思われる。その点、吉田選手や小園選手は育成が上手いと言われている日ハムやカープに指名されたことはプロ野球界にとって楽しみである。

 小学生のころから軟式野球を始め中学では硬式のボールを握る。そして高校野球に入り夏の甲子園を目指して暑さ・寒さを忘れ練習に明け暮れる。才能のある子供達は有名な強豪校に越境入学までして野球を続ける。親御さんの負担はどれほどのなのか。

 その中から抜きんでた者のみがプロ志願届を出す。その結果が昨日の通りである。
 ドラフト1位で選ばれたからとて前途が保証されているわけではない。早ければ5年未満で首を切られる人もいる。成功した人でも高卒で20年活躍する人は数えられる程で野球界を去って行く。
 昨日で2018年のプロ野球ドラフト会議は終わった。各球団のスカウト陣は休む暇もなく来年度に向かい仕事が始まっている。
  高野球の秋季中国地区大会は今日から始まる。