日本は野球中毒なのか

 午前中はMLBのワールド・シリーズ、午後は東京六大学早慶戦、夜は日本シリーズカープ・ホークス戦と野球のテレビ中継が続いている。
 現在の日本での大衆娯楽スポーツ(見るスポーツ)はサッカーに押されているとは言え、まだまだ野球が一番の地位を保っている。(何の根拠もないが)テレビ番組の多さを見ればそのように思えても不思議ではない。
 その人気は4月にリーグ戦を皮切りに11月始めまでほぼ毎日に近い状態で地球上で野球の試合が行われている。サッカーの週1日の試合と異なり新聞・テレビ上で毎日の話題に事欠かない。
 その一端にプロ野球ドラフト会議はテレビ中継され、次期スターが選ばれる瞬間までを刻々と伝えている。11月始めの日本シリーズ決着を終えて2月~3月から各チームはキャンプインする。これを捉えてキャンプ地ツアーまでが登場する有様である。とにかく日本は野球中毒に近い状態である。
 何故ここまで野球熱が盛んなのかは春・夏の高校野球甲子園大会が一役を担っているからだと思う。団塊の世代が少年時代に遊んだのはサッカーやゲームではなく野球・ソフトボールであった。9人揃わなくても野球は可能であった。人数が少ない時は三角ベースと言って2塁ベースを無くした遊びもあった。プロの選手や高校球児のプレーを昔の自分達の遊びの思い出とダブらせる事が出来るからかも知れない。

 野球はアメリカから伝わり1894年(明治27年BASEBALLを野球と和訳したと広辞苑には出ている。この訳が塁球と名つけられていれば、高校塁球・草塁球とけったいな呼び名が世の中にまかり通っていたのかも知れないが。