フランス人夫婦の定年後の運河紀行

 台風19号の予想進路は四国沖から偏西風の影響なのか東に進路を変更すると気象庁の予報は伝えている。大型で強い台風なので注意をするに限るが、千葉県の台風15号の被害を受けた方々の心配は大変な事だと推察します。
 さて昨日の午前中ボーっとしてテレビを見ているとある夫婦(フランス人)が自作の船でパリからベルギー、オランダへと旅するドキュメントを見た。

 夫は勉強が嫌いで中学を卒業後ある小さな造船所に就職し定年まで勤めあげた。
 妻は家族がモロッコで会社経営をしていたがモロッコ独立を期にパリに移り住み惨憺たる生活をしいられている最中現夫と知り合い結婚し子供2人を育てあげた。
 夫は休暇中は造船所の設備をかり10年と持ち金2000万円をつぎ込んで木造船(運搬船)のような3寝室付きの中型船を造り上げ定年退職と共に妻とセーヌ河からオランダまでの船の旅に出た。旅はセーヌ川とロアール川の一部領域に設けられたブリアール運河を通過する。運河は山越え運河と言われ標高差のある川を水門でしきり順次川を上って行く。記憶によると80か所の水門を通過する。1642年完成

 船はロマンチック街道のような歴史的名所の町々で停泊し散策し1ヶ月かけてオランダに到着予定。夫婦で手をつなぎ市場で買い物をする姿はうらやましい。
 パナマは運河1914年完成なので随分前に完成しそのモデルになっていたのかも知れない。
 この番組の伝えたい事のもう一つは初老の夫婦(60歳越え)のありかたを見せてくれ奥様が幸せに見える家庭なり家族は精神的・経済的にも幸せなんだと思えた。私が町中で妻の手でも握ろうものならピシャリとたたかれるのがせきの山であろう。

 今朝、妻にお前は幸せに見える方かと問うと「普通」という言葉がかえってきて、「普通が一番よ」と言う。