NHK街録を見て

 毎日夜10時頃眠りにつき、朝3時頃トイレに起きる。
このパターンは今年も変わらない。3時頃テレビのスイッチを入れ興味ある番組であればしばらく見て、そうでなければそのまま寝入る。
 昨夜ではなく今朝のテレビは「街録」であった。見慣れぬ番組で正式名は街角録画か街頭録画のいずれかを短縮したものだそうである。何しろ寝ぼけ眼で見ているので明確な記憶はない。

 内容は街の中でアナウンサーが銀座の通りがかりの人達に個人インタビューを行う。その質問内容はいきなり、人生のどん底の経験やピンチになった事とどうやって立ち直ったかを質問紹介するものである。この番組が定期的なものなのか正月用の特番なのかも知らない。

 このインタビューは1220人に質問しその中から放送されるらしい。
 その中で記憶に残っているものを列記する。

 東京でアパレル関係の店4店を経営していたがバブルショックで銀行の借金を返済するため4店を閉め現金化した。手許の残金は60万円。
 線路の飛び込み自殺まで考えたが家族のことを考えると死にきれなかった。
 再起を図ったがその時の経験から他人と同じ事をやっていてはだめでインスピレーションが沸く仕事に従わなければと回顧されていた。

 大体が年配者に質問するが若い人が答えてくれた。
 3人の仲間でお茶をしていた時にのど自慢に出ようかと話しが弾み、申し込むと当選通知が来た。(2000名から250名に絞られる)他の2人に比べダンスも歌も下手な自分は相当苦しくなって猛練習を開始した。動画を撮り仲間に送ってはアドバイスをもらった。そして予選会に出場した。ここでも通過。(250名から20名)そして本選出場を果たしたが結果がどうなったのか不明。

 その後この経験により人前に出ることにくそ度胸がつき人生感が随分変わったらしい。
 多くの方が親族を突然亡くしそれから立ち直るのに随分時間を要した。悪いことに主人を亡くし女手一つで大学卒業まで育てた1人息子を交通事故で失った。泣いてばかりの日を送っていたが仕事が自分の助になった。

 53歳で結婚したパートナーを雲膜下出血で亡くした。結婚生活わずか3年の看護師で友人に助けられた。共通して言えることは悲しみから脱出するには家の外に出ることだと先輩として述べられていた。
 ここら辺りで記憶が途切れる。寝入ったらしい。