NHK 訪問看護師がみた医療からこぼれる命

 昨夜遅くNHK・BSP番組で訪問看護師の苦闘するドキュメントを見た。

 舞台は神戸市で昨年10月のことである。

 神戸市の看護師募集に応募した藤田愛さんの見た神戸医療崩壊の現場の話。

 最初生活支援の看護活動(訪問看護)であったがいつのまにか命を預かる活動に踏み入っていたと言うより踏み入るしかなかった。

 具体的な数値は記憶から欠落していたが神戸市の1日の死者が300人くらいであったと思う。

 入院できないコロナ感染者は第4波の感染拡大をまともに受けていた。

 訪問看護して酸素飽和度メーターは90以下を示していても入院が出来ない。酸素マスクもつけられず、やむなく自宅療養を余儀なくされた患者が多くいて死に至っていた。

 訪問看護直後玄関ドアーを閉めたあと室内での叫び声を聞いて無力感を感じることもたびたびあったと語っていた。

 訪問看護システムの経験のない地方行政は全国的に多く存在し藤田さんは沖縄へと乞われて指導のために飛び実際に患者を説得して入院させエクモを装着して人命を救った。

 この番組は昨年12月に放映されて今回再放送である。

 私が最もこの番組を見てほしいのは安部元総理やガース前総理である。

 安倍総理は特に自分の病を治すため政権を放り出し国民からみればコロナから逃げた責任者である。いち早く学級閉鎖を行い人気のない安部のマスクを発注したり効果があったのかどうかはなはだ疑問である。それよりも病床を確保しておれば死者を増やすこともなかったろう。その後元気になったと政治活動というより自分の影響力を維持するための政治力学的活動に力を入れていたように思える。

 日本のためを思うなら政治活動に復帰後再びコロナ対策に全力を注いでほしかった。そういう意味で医療関係従事者は患者・家族の立場を理解してもらいたいものである。