カルロス・ゴーン氏の成果は

 レバノン逃亡中のカルロス・ゴーン元日産会長の現職中の年収は30憶近くだと言われている。会長を途中退職した昨年度の年収は16憶5200万で社員の平均給与と比べて見ると200倍となるらしい。
 1年の年収で保釈金が払えるので逃亡でも何でも可能である。
 幾らもらおうがそれなりの成果があるならそれで良い。
 しかしそれは本当にそうなのか?
日産に登場した経緯は知らなくて書けないが社外筆頭株主の資金援助を得たついでに就任したのではないだろうか?

 日産の工場を閉鎖し不良資産(社員も含めて)を整理して身軽になって日産を立て直したと我々日本人はそう聞かされ且つそう思っている。
 その後カルロス・ゴーン氏は経営者の手腕を振るった結果、日本人が想像すらできない高額な収入を得ていたのであれば納得できる。本当にそうなのだろうか?

 発明王エディソンやカリスマ経営者松下幸之助氏のような経営手腕を持ち合わせていたのだろうか?
 他人の首を切って自分の成果とするやりかたで高額収入を得続けてきたのでは?

 レバノンの別荘や高額な子息達の学費もすべて日産のつけに回してきたと言われているが株主はどこを見ていたのだろうかカルロス・ゴーン氏のみの犯罪ではなかろう。
 工場で油まみれで働いた社員の稼ぐ金の上前をはねる事なぞ何とも思わぬ人の集団が取締役達であったのだろうか?
 組合は何をしていたのだろうか?

 色々言われても仕方はあるまい。

 一方トヨタの豊田章夫社長の年収は3憶8千万で社員の平均収入の45倍(カルロス・ゴーン氏の200倍をはるかに下回っている。
 外人を雇うのは問題である。現在のサッカーの監督ですら年収に大きな開きがあるのは国民皆が承知である。企業の国際化が始まって随分時間が経つが日本人経営者ではだめなのか、幾ら高額な収入を得ても外国に持ち出されてしまうのであれば考えものである。今回のことを充分に教訓としてほしい。