放置した実家に蔦が絡まって

 東京に住む長男が2回目のワクチン接種したのでと2年ぶりに帰省した。

暇を持て余すあまり尾道に2度足を運んだ。

そして私の実家に立ち寄り草に覆われたひどい状況を写真に収めれ我々に見せた。

 自分は実家を出てから50年近くが経過。家族が住んでいたが家を出てから15年。

 5年前に一度実家を覘いたが草がそんなにはえてはいなかった。

 長男の撮った風景とは想像のつかないものであった。

 妻と二人で処置用の剪定ハサミなど持って尾道に向かった。

 実家には駐車スペースがないので駐車場探しから始めた。尾道には駐車場は少ない。

30分100円の駐車場を見つけた。

 実家に向かうと草ではなく蔦が玄関から窓一体にからみ建物を覆い隠している。

 とくに建屋東側の隣地は畑でそこから草・蔦が我が家に入り込みすごい状況になっている。

 南面の蔦を取り除いたところで妻が音を上げてその日は中断した。

 後に尾道人材シルバーセンターに相談を持ち掛けたが車の停車が可能かどうか一度現地を見に行ってから返事をするとのことであった。

 尾道市は昔から余裕のある宅地が供給されてはいなかった。

 実家は車が1台は通れる幅員はあるが離合の出来るスペースはない。このことが理由なのか実家の周囲は殆どが空き家になっている。

 付近を歩くと売り家の看板が架かっているが売れる訳はないと思う。

 自分の代に家を処分しようと言う気持ちでいる。

 まだ数回は実家に通う必要がある。もっと若い時にその必要を自覚しておれば経済的にも精神的にもまだ余裕があったのかも知れないが。

 先ずは他人さまに迷惑をかけない気持ちと体が言う事を聞く間はがんばってみる。

 私のような親の家の処分が気になっている方も少なくはない筈であるが。