逃げられる町内会役員

 最近よく聞く話。

 町内会の組長(同じく町内会役員)の順番が回ってくる前に町内会を脱会する人が増加しているらしい。

 脱会後はごみ捨て等など町内会で運営している設備が使用できなくなる。その覚悟があって脱会しているのだろうか?

 大体町内会の役員は任期が1年で交代するケースが多い。

 自分のいる町内会では家を移転する人以外に脱会するケースはみられないが。

 今その町内会の隣地法面でトラブルが生じている。

 町内会役員ではないが私にサブ・リーダーをやってもらえないかと打診があった。

 考えた末お断りすることにしてミーティングに出席した。

 対外的仕事が多く下手すると裁判所まで顔だしする事になるかも知れない。

 そんな事情を町内会長と押し問答していると

意外な助け舟が入った。

「自分がその仕事をやってもよい」

 驚いた。

 皆さん、いやがって逃げたいご時世に自ら出馬される人を想像できなかった。

 町内会は捨てたものではない。

 自分も逃げたがその人の下で出来ることは協力しようと思っている。げんに法務局など数回にわたり出かけている。

 だけど体力的にはピークを過ぎており常時やれと言われれば迷ってしまう。

 町内会には色んな人達がいる。昨年発足した地域防災など何年も出来なかった事であるが一人が声をあげて結成された。

 町内会も高齢化の波が押し寄せてそれなりの問題は生じているが、逆に若者のような仕事で割かれる時間はない人達で社会生活において色々な経験をつまれている。

 町内会のようなミニ組織にぴったりな人も多いし家から出てご近所と交われば精神的若返りができる。

 現在コロナのため中止になっているが町内会有志の「わいわいクラブ」があり1500円で一杯飲め又有志による楽器演奏会もある。

 早くコロナが終結するのを楽しみにしている町内会会員の一人。

 町内会は助け合いの組織である。役員同士での助け合いで救われる筈である。脱会しないでやりましょう1年間はあっと言う間に過ぎてしまう。