県美展の素材選びに尾道を歩く。
あいにくの木曜日で商店街はシャッタをおろした店が多く、それでもカップルの観光客は腕組みをして歩いていた。
もう7年前に撮った写真の場所を頼りに町を歩くがその姿がない。
家を壊し新しい姿に変わりつつある。
私が愛した尾道町風景は昭和後期から平成の時代なのだろうか?
商店街を主体とした尾道市は生きるためその姿を変貌しつつある。
まだまだその過渡期なのでいつになれば変貌をとげるのか待ち遠しくもある。
日本の町作りは土地の狭さから容易ではないのであろうが。
私が長く住んだスペインのサンセバスチャン市をはじめ主要なヨーロッパ都市は旧市街と新市街とが分かちあいいずれも賑わいをしめしている。
長期的な町作りが行われ商店街区と居住区が分離されて発展している。
尾道は土地の狭さに起因しそれらがゴチャゴチャの未整理のまま発展してきたのであろう。まあそれはそれで日本独特の文化であるが。
最近コロナ感染者が増加して過去最高とも言われているが町を散歩する人達は皆マスク姿であるのに。
尾道で変わらぬ風景は千光寺山から俯瞰する尾道水道であるが、足が不自由な自分はもう山登りは無理であろう。少年時代は毎日のように山で遊んでいたが。