中高年の引きこもり者 61万人に達する

 2~3日前のNHKクローズアップ現代を見ていると現在我が国に61万人の中高年の引きこもり者がいると報道していた。(中高年とは45歳からを言うらしい。)

 番組に2人が紹介されていた。その内の一人は母親が認知症、父親が末期のガンで両親の面倒をみるため50歳半ばで会社を辞めその後両親はなくなり再就職の道を探すも無理で有り金で生活をしていて衰弱死を迎えたらしい。その10日前に市役所の方が検診をすすめたが断り孤独死となった。

 こう言った場合ケアーマネが発見することが多く、包括支援センターにせよ発見の後に次につなぐ組織がないと残念がっていた。
 NHKの報道によると中高年の引きこもり者の最後は衰弱死、自殺と言った過程を進むのが多いらしい。福祉国家日本と言いながら何とかならぬものだろうか?

 もう一人は90歳の父親と2人暮らしで、父の年金に頼る生活であったらしいが父親の死後葬式も上げられず数ヶ月は線香と献花のみで手持ちの金は小銭のみで運よく発見されて一命をとり止めたらしい。その方も仕事をしていたが父親の面倒をみるため会社を辞めたらしい。父親の死後、親戚や世間に対し今さら助を求めることは恥ずかしくもあり出来なかったらしい。
 私達も中年に手が届く息子が2人おり、仕事はしているが独身で先が思いやられる。もう孫の顔を見ることは諦めたが、よき伴侶に恵まれることのみを夫婦で願っている。