NHK逆転人生の番組を見た

 今晩の話である。夜10時から11時までのNHK番組”逆転人生”を見た。

 上司が行ったとされる不正行為を社内に設けられたコンプライアンス室に部下が訴えた。コンプライアンス室からその従業員への回答が上司にも配信されて内部告発者があばかれた。上司の処罰も行われずに。従業員規則には告発者を保護すると記述されていたが。
 その後上司(部長)によって訴えた従業員への報復の左遷人事が行われ会社の奈落の底に落とされた。

 その配置転換された部署でパワハラやら無視やら窓際に追いやられ飼い殺しに似た社内生活を強いられた。テレビに本人が顔出しで出演していた。そして裁判に訴えた。

 裁判官も会社側にたち和解と謝罪するよう従業員にすすめ家族に脅しともとれる態度をとっていた。首をかしげるような行為である、こんな事で良いのだろうか?
 会社側は不当配転ではない旨と本人の了解を得て上司に報告したと原告の主張と全く違う嘘偽りで裁判に勝った。その後最高裁にまで上告し弁護士も代えて強力な弁護団による証拠固めを行い最終的には裁判に勝った。
 原告の申し分通り会社に戻って従来の仕事に復帰がかなった。その会社はオリンパスで何故原告は会社に戻りたかったかの理由はカメラを通じてのオリンパス愛であった。

 勤めながら(会社から給料をもらいながら)裁判を起こすことの難しさをテレビを通じて少しは解った気がする。

 裁判所はええ加減な所でええ加減なことしか行っていない。正義はどこにあるのかなと思える。

 会社を相手どれば会社は負ける訳に行かず、社員全員が口裏を合わし真実から遠のいて会社を有利にする供述しか行わないのだろう。裁判にかけるならテープレコーダーなり証拠固めを充分しなければ勝てない事を番組は教えた。
 裁判後原告は会社にもどり会社のだれでもが出来ないグローバルな責任ある仕事を立派に行っている。

 嘘を並べた部長上司やコンプライアンス室長の会社でのその後を放送しなかった。
会社のために良くやったと出世でもしたのかも知れないが、後味の悪い人生を歩いているに違いない。それが誰かは特定するのは簡単に出来ると思える。

 この後にオリンパス内部告発により粉飾決算があばかれ多くの逮捕者を出したのはまだ皆の記憶に新しいことで告発者は誰なのか依然不明である。