広島のカキが危ない

 昨夜のNHK地上波CONECTOで「広島のカキが危ない」を報道していた。

 広島のカキは全国の4割の生産を誇るらしい。

ところが今年の広島のカキは養殖の5割程度が死んでいると言う。

原因は海水温の上昇らしい。

 真夏の海水温が高いのは当然で産卵が活発になるが秋も温度は下がらず産卵を繰り返すためカキの体力が弱り死んで行くらしい。

 我々広島県人は安価なカキをいつも食べてきたが今後はそうはいかぬらしい。

 水深により海水温が変るためそれにあった養殖方法を探しているらしい。

 水深を深くすれば温度は下がるが酸素不足となる問題を産・学で研究中とのこと、早く効率の良い養殖法を発見してほしいものである。

 そんな話の中でカキの急速冷凍をしてEUに売り込み中とも言う。

 一般的にカキを冷凍するとカキの合わせ目からうま味が流れ出しうまくいかぬが、広島のカキは殻厚が厚いためそれが防止できると言っていた。

 今EUに試し販売をしているが好評らしい。

 これが成功すれば広島カキの輸出増大し、またそれでインバウンドも増えカキの増産に良い効果が得られそうである。

 EUのどの地方で販売するのか定かではないが、日ごろ生の魚介類を食しないヨーロッパ地区でもカキだけは特別の話である。

 スペインとフランスの国境にエンダイヤ地区があるがスペインで唯一のカキ生産地らしい。カキは海のミルクとも言われ、スペイン北部のサンセバスチャン市の旧市街ではカキ・バーが存在しレモンをかけて食べるのが流行りである。

 私も一度程そのカキ・バーで生カキを食したことがある。今懐かしく思っている。