アメリカ中間選挙が終わって

2日前に米国中間選挙が終わった。
「与党共和党が勝った」と言えば「野党民主党が勝った」と言うまとまりのない結論である。与党は上院の過半数を野党は下院の過半数をそれぞれが得てねじれが生じた事になる。アメリカではこれを分断と言うらしい。(分断とは白人対黒人、男性対女性等)
 今まで上院・下院とも与党の支配下にあったのだから今回の中間選挙は野党の負けでメキシコとの国境に壁を作る等の予算処置の必要な案件は下院の賛成がなければ通らない。何でも思い通りに行動をしてきたトランプ大統領には何等かの足かせになるに違いないであろう。
 従来のアメリカの中間選挙では与党が負けるのは普通らしい。
 前オバマ政権のやって来たことすべてに反対しTPP・温暖化対策パリ協定の離脱などアメリカ・ファーストポピュリズム政策はいやが上でも世界の注目を集めた選挙であった。
 今後の日本への影響についてトランプ大統領の発言は「日本からアメリカへの輸出車は低い関税で数百万台を輸出する一方アメリカからの輸入車の関税は高く貿易の不釣り合いを生じさせている」である。

 日本からアメリカの関税は2.5%でアメリカからの関税は0%とネットでは記載されている。おそらくその他の輸入品と混同して言っているのだろう。自動車についてはアメリカ車に競争力がないため、日本車がよく売れると思う。地球上すべての国での現象 である。アメリカ車の関税を負の値にしても国内でアメリカ車の姿を見ることはないだろう。
 トランプ大統領の言う保護貿易主義の延長では数年経過後のアメリカ産業の衰退が目に見える。今回の中間選挙は次の大統領選挙の前哨戦とも言われている。前にアメリカの高校生が武器の販売にロビー活動する候補者を落選させる運動を起こしていたが結果はどうなったのだろうか?