生き甲斐とは

 今朝、横着をして布団の中からテレビを見ていると「生き甲斐」についてショート・ドクメントの放送があった。
 スペインからIT関連の仕事で来日したガルシアさんは仕事仕事の毎日で生活に疲れ、ある沖縄の長者村を知り訪れ笑顔のお年寄り達の「生き甲斐」の言葉を知った。
 スペイン語にはない単語だと言う。その後IKIGAIの本を出版して現在ヨーロッパでベストセラーになっているらしい。寿司などと同じように生き甲斐の日本語の単語がそのまま使われている。
 生き甲斐をNHKのアナウンサーは得意なこと、好きなこと、人の役にたつこと、そして収入になること等の幸福感を味わえる事と結んでいる。
 日本人の我々でさえ生き甲斐を即説明せよといわれても困る話であるが、やりがい・働き甲斐・育てがいなど類義語はいくらでも出て来る。これらの単語は局所的に使われ生き甲斐はもっと大所的に使われるものかもしれない。
 子供の時分から生き甲斐を持てとは無理な話で社会に出て働きながらでも見つけるものが生き甲斐なのではなかろうか?生き甲斐や働き甲斐を見つけず生活する人達の方が
多くいて高齢を迎える人達のほうが生き甲斐とはもっと身近で大切な言葉なのかもしれない。
 かってスペイン人に混じり働いたことがある。ある仕事でコストダウンをまかされ2交代のシフトを働いていて、スペイン人から、スペインでは生活のために働くが日本人は仕事のために生活をするのかと聞かれたことがある。多分そこには生き甲斐とか働き甲斐という観念や文化はなかったのでは。
 その後ネットで生き甲斐をテーマとする本を探すとたくさんある。生き甲斐は哲学の範疇とも言われている。
 今日今から町内会有志の懇親会で演奏するウクレレやギターの演奏会リハーサルに出かける。自分自身の生き甲斐と何ぞやと自問自答しながら。