本日は令和元年8月13日10時半、台風10号は南方より静かに西日本に接近中である。
気象予報士の言葉を借りれば超大型台風で強風圏は日本列島の半分を軽く含む大きさである。有難くはない久しぶりの大型台風である、記憶では1999年台風18号の最大瞬間風速60mで厳島神社の大屋根が吹き飛ばされて海中に放り投げられて以来のものではないか?
今度は豊後水道(大分県と愛媛県の間の水道)を通過する台風で山などの抵抗がないため勢力をそのまま維持しながら接近するやっかいな台風である。
地球何万年の歴史の中で海水温と大気温の自然バランスの結果生じる現象である。
昔昔の人達、鎌倉時代や江戸時代の人達は西空が真っ黒になり雨・風が強まって初めて台風の接近を知ることになった筈である。
その最たるものが元寇の来襲時に吹いた神風や、毛利元就が厳島に陣取る陶晴賢軍3万を少数5千の兵力で破った1555年の厳島合戦などである。
元寇の来襲時はよく解らないが厳島合戦は小早川隆景率いる村上水軍らの気象を熟知した侍軍団の勝利であったとように思える。
これら昔の日本人が現在の気象予報学を聞けば驚くことであろう。
日本から遙かに離れた洋上で発生した台風の足取りが日本上陸までの予想経路をピタっと的中する技術は大型電算機の発達と共に精度をきわめている。
しかしながら地球上をとりまく、人類にとって不都合な台風や地震などの自然を抑制することはとうてい出来ないのが現状である。
昔米軍が大型台風の目のなかに大型爆弾を破裂させてコースを変更する映画を思い出すが成功したのか否か記憶が定かではない。
と、色々言ってみても個人の家庭で出来る台風対策は限られている。
家の周りの飛びそうな物の固縛や片付けしか思いつかない。後は火災保険証書の保管場所の確認・懐中電灯の電池の購入くらいである。
この位の大きい台風なら多少通過ポイントが逸れようが変わろうがあまり影響に変化はない。後はいかに被害が小さく済むかを願うばかりである。
昨年西日本豪雨災害に見まわれたばかりだと言うのに地元の人達の思いはいかばかなものであろうか?