フランスパン baguette(バゲット)

 フランスパンと言ったほうが馴染みが深いのかバゲットをたまに食べる。
 何故かはある番組を見てからである。4年に一度ヨーロッパでパンのオリンピックというか品評会が行われる。予選もあるらしく日本からも合宿後出場していた。
 創作パンやら素朴な味のバゲットパンなど数種類の分野に別れて製造技術が争われる。
 これを見てバゲットを食べて見たくなった。
 昔スペインで一人住まいをしているころ休日には新聞とフランスパン(barra de pan)を買って一人の休日を過ごしたことを思い出した。baguetteはフランス語であるが英語では何というのか知らない。
 日本のスーパーマーケットでもバゲットの名前で棒状のパンが売られている。

 塩味のみで素朴な味付けである。私の住む日本の田舎では3軒ほど(私の知る限り)の店で販売している。価格は240円から160円と長さによって異なる。その内一軒のみは自分好みの味である。

 ただこのパンを指で切るのは骨が折れるし、(普通ナイフで切る)歯の悪い自分には少々難しいところもある。毎日ではないが思い出してはみずから買いに出る。
 日本では毎日がご飯であるが欧州人は毎日毎食がこのバゲットを食べる。
 朝買っておけばその日は1本のバゲットで終わる。他にもクロワッサンや菓子パンがないわけではないが料理に合わせて食べるのはこのパンに限る。
 日常生活に欠かせないパンを売る店はクリスマス・イブの1日を除き年中無休と聞いた。
 家庭でもレストランでもソースを使う料理の後始末はこのパンの欠片が活躍する。ソースをぬぐってパンを食べる。少し行儀が悪いと感じていたが料理が美味いあかしにその所作が生まれることを知った。
 日本のスーパでのバケットの売れ行きは悪くいつも数本が残っている。
 それでも値引きをしない。