飛鳥美人(高松塚古墳)

 NHKBS放送高松塚古墳のドキュメンタリー番組を放送していた。多分再放送であったのだろうが。

 1970年10月明日香村の村人がショウガを貯蔵しようと穴を掘ったところ石室を発見した。採掘費用を工面しながら1972年3月に調査が開始された。

 石室のサイズは南北265cm、東西103㎝、高さ113㎝の小さいもの。一番人気は西壁の女子群像でこれが飛鳥美人と呼ばれる。

 壁画は694年~710年の藤原京期で天武天皇の息子が被葬者であろうする説がある。

 1974年4月に国宝指定される。

 2001~2002にカビが大発生を発見。

 解体修理は2006年10月に始まり室内温度10度C湿度90%で2020年3月12年かけた修復作業が終了した。

 壁画発見当時 平山郁夫画伯をはじめ7人の著名画家が石室内で模写を行った。

 現在は古墳は閉じられて壁画館にそれらの模写作品が展示されているのかもしれないが。

 この古墳は鎌倉時代に一度盗掘にあったらしい。800年前の事。
 聖徳太子は1400年前。

 ことある度に飛鳥美人がテレビに登場したが、ブームが去り今では忘れられた存在になっている。

 西壁の女性群像の絵は女官の黄色の着物と朱色の色彩的コントラストは絶妙で1300年前の着物センスは抜群でその色を出すのも卓越した技術があったのだろうと思える。

 さらにそれらを描写する絵師の技術もすごいと感じる。

 埋葬されて1000年経過しておこされるのは埋葬者にとっては迷惑な話ではある。
 模写で結構であるから実物を見たいものである。
 死ぬ前に奈良には法隆寺もあり訪れる価値は十二分にある。