毎週日曜日午後10時からBS放送で「生きてふたたび 保護司深谷善輔」を見ている。昨日は第4話で8話まである。
舘ひろし扮する新米保護司の迷走と葛藤を描く番組であるが我々はと言うより私は保護司の意味合いさえよく知らないでいた。
犯罪・裁判の後刑期を終えた人たちの更生支援を無給で援助するシステムで全国で5万人いるらしい。このシステムは日本のみに存在することも知った。
元の会社のOBで保護司をやられている方を見たことがある。夏でもネクタイと背広をきっちり着こなしておられた。何故保護司になられたのか質問したこともないが。
ただですら犯罪者を家族に持つ人々の肩身の狭い生き方は、犯罪者本人なら猶更のことで関わり合いになりたくないのが世間一般の人情であろう。
裁判後に刑期を終えた犯罪者本人の気持ちはいくばかなものであろう。
こういう厳しい社会環境の中でこの人達の社会更生を阻害するのは一番身近な家族なのかも知れない。
番組では難しい状況を複数担当する保護司役舘ひろしや息子殺しの浅丘ルリ子など。
何故事件が起こったのかを深堀りし犯罪者を同情ではなく客観的にとらえることの大切さを教えているような気がする。決して犯罪の抑止力を求めたものではないと思う。
多くの社会人が事件の本質を知り個人的に何が出来るのかを問う番組に思える。
物語は全8話の内まだ半分終わったばかりであるが作者の言いたいポイントを見逃さず見たい。