クリスマス・イルミネーション

 今朝のニュースか何かで東京・表参道の街路樹に飾られた🎄イルミネーションについて報道されていた。

 SNSに投稿するためか記念に撮影するためか道路のほぼ中央まで出て撮影する多くの人に困惑する通行車両が報道されていた。

 思い起こせば丁度50年前にスペイン出張でクリスマスを迎えた若干25歳の自分には仕事場からホテルに帰る道すがら街路樹に飾られたイルミネーションに驚き感嘆したことがある。

 地方に住む自分にとって東京すら多くの回数を訪れたことのない田舎者はスペインの首都マドリドのど真ん中でごく自然に街路樹に飾られたイルミネーションに驚いたことがある。

 その少し後だと思うが、仕事場に向かう寒い日に道路上にバスがあっちこっちに向きを変えて衝突停止しているのを見た。仕事場の機関区について温度計を屋外に出すとみるみる内にマイナス20度に至った。生まれてはじめてマイナス20度を体験したことがある。

 もうあれは50年前のことになる。

 その27年後にスペイン北部バスク地方に働きながら住み何度かクリスマスを迎えたことがある。友人から独り身の自分をきずかいクリスマスは一人で過ごすものではないと家に招待されたことがあったが自分は一人ほど気楽なものはないとお断りした。

 そして日本から妻がスペインにやってきて2人のクリスマスとなった。

 元来仏教徒の我々はクリスマスを経験したことはなくせいぜい七面鳥を買ってきて食すること程度であった。

 今では大変懐かしい思い出である。

 スペインでクリスマスで困ったことはこの時期年明けの子供の日1月5日くらいまで物価が10%ほど上がることは皆周知のことであった。それとクリスマスイブに年間通して初のパン屋が店をしめることであった。